はじめまして。数年前にアパレルの販売のお仕事をしていた時にいたパワハラ上司のお話をしようと思います。その時私は19歳で、そのパワハラ上司は40半ばくらいの方でした。上司というかそのお店の店長の方でした。面接もその人としました。
アパレル経験がない人は取らないといっていましたが、アパレル経験がない私が合格しました。その時の私はアパレル業に就いたのが初めてで、わからないことが多々ありました。専門用語や、接客のルールなど。そのお店では、最初に声をかけた店員が、そのお客さんがお店を出るまでアテンドをするのがきまりでした。徐々に仕事を覚えてきたある冬の日、コートを買いにきたお客さんがいました。私はそのお客さんのアテンドに付き、接客をしていました。すると、そのお客さんがコートの裾を調節したいと言いました。ですが、寸歩を測るなどお客に対してしたことがなかった為、私はベテランに頼もうといったん裏にはけたわけです。なぜかその時に、寸歩の測り靄ったことがないのかとバカにしたような口調で店長は言いました。わからないことがある度、チクチクと嫌味をいってくるような人でした。その為、新人が入ってきても三日も経たずにやめてしまうことが多く、「正社員はまた店長か」と言っていたほどです。また別の日に、他の系列店からヘルプで一ヶ月だけこちらの店舗に入るという方が来ました。
その方と私は年が近かったので、よく話をするようになりました。そして、聞いた話が、「元いたお店の社員みんなに言われたんだけど、あそこの店舗はやばいのがいるよ。頑張ってね。」と言われたそうです。店長のことは、人として好きではありませんでしたが、他の社員たちは気さくでいい人たちでした。年が近い外国人のスタッフも入ってきたりして、その人は英語と日本語と中国語が話せる秀才でした。私が小言を言われていると、やんわりと話題を変えたり庇ってくれたりするスマートな人でした。山形の縁切り寺でお参りし、私はその職場を離れました。
その仕事をやめて数年経った今、その時のお店は潰れてしまったらしいです。